アフターピル(緊急避妊ピル)とは
アフターピルは緊急避妊のお薬です。
モーニングアフターピル(緊急避妊薬)は、「避妊に失敗してしまった」「きちんと避妊できたか不安…」という時に服用することで、その後の望まない妊娠を防ぐホルモン避妊薬です。
女性の体に負担のかからない確実な避妊法である低用量ピルを服用して、計画的に避妊することが一般的ですが、避妊に失敗したと思われる時や不安な時の最終手段がモーニングアフターピル(緊急避妊薬)です。
アフターピルで身体を妊娠しない状態に。
モーニングアフターピル(緊急避妊薬)は、多量の女性ホルモン剤を摂取することによって受精卵の子宮内膜への着床を防ぎ、排卵を遅らせるなどして、妊娠を回避させます。
排卵前に内服された時は排卵を遅らせることで妊娠を防ぎ、排卵後では、子宮内膜への着床をしにくくすることで妊娠を防ぎます。
この他、精子の侵入阻害や受精阻害、たまごの輸送阻害などによる効果も考えられています。
アフターピル(緊急避妊ピル)の副作用

1. 吐き気について
アフターピル(緊急避妊ピル)の主な副作用は吐き気、嘔吐、頭痛ですが、全員に起きるわけではありません。実際に嘔吐する確率は1%以下です。通常24時間以内におさまります。
従来のヤツペ法では、悪心49%、嘔吐15%ほどありましたが、厚生労働省承認のノルレボ錠(72時間以内)では、国内の統計では、悪心9.2%、嘔吐0%前後との報告されています。

2. 乳房の張り、倦怠感、傾眠、胃腸障害について
アフターピル(緊急避妊ピル)の副作用として、乳房の張り、倦怠感や疲労感、眠気などの神経系障害、腹痛などの胃腸障害などがありますが、いずれも重篤な副作用はありません。
アフターピル(緊急避妊ピル)を服用してから数時間で上記のような副作用を感じることがあり、通常24時間以内におさまります。
副作用がまったくない方もいらっしゃいます。

3. 少量の性器出血について
アフターピル(緊急避妊ピル)の副作用として、ピル内服後、稀に少量の性器出血が予定生理開始日より早期に認められることがあります。茶色い出血が少量で止まれば問題ありませんが、生理のような鮮血があれば別の病気も考えられますので、婦人科を受診してください。

4. 肌荒れについて
アフターピル(緊急避妊ピル)は、多量の女性ホルモン剤を摂取し、排卵前の場合は排卵を遅らせることで妊娠を防ぎ、排卵後の場合は子宮内膜への着床をしにくくすることで妊娠を防ぎます。
お肌や身体、心の状態に大きな影響を与えているホルモンバランスを、アフターピル(緊急避妊ピル)を服用することで意図的に調整することになりますので、副作用として肌荒れを起こすことがあります。